生きること。

h-kobayashi2006-08-23

僕の友人の知り合いに介護施設で勤めている女の子がいる。
脳梗塞のおじいちゃん、半身不随のおばあちゃんたちが、その施設でたくさん暮らしてる。
40代、50代の人も少なくないという。働き盛り。お父さんなら一家の大黒柱。
失言症の人もいるという。頭では伝えたいことがはっきりしているのに、言葉にできない。それが言葉にならない。

僕が一番ショックだったことがある。そんなことがあっていいのかと思った。
突然離婚届が送られてくる。それっきり誰も見舞に来ない。家族も。
彼は今も毎日リハビリを頑張っている。

昔ロックバンドをやっていたおじいちゃんは左手の麻痺でギターが弾けなくなった。だけどその子の助言で、ピアノなら片手でコードが押さえられると知って、今では時々作曲して歌ってくれるらしい。



僕は今年で24歳になる。ある程度の人生経験を積んで、それなりの常識、知識を持っているつもりだ。
なんてあまちゃんなんだ、俺は。
きっと本気で生きていない。やれることは無限のはず。


いろんな世界がある。それぞれの環境がある。みんな生きている。その中でどれだけの人間が「生」に感謝して暮らしているだろう・・・。

上に挙げた人たちは自分の人生になにも悔いていない。そりゃ最初は自分の運命を恨んだかもしれない。だけど今は前だけを見て過ごしている。少なくとも僕はそう感じた。
誰だってパーフェクトな道なんて歩けるわけがない。
でも歩き方は選べる。精一杯生きるってそういうことかもしれない。